8日、起き抜けのアタシは
どうやってこのことを父親に話そうかと一晩中考えていた。

ここ数日での進捗状況を簡単に書くと

4日･･･検査薬で陽性反応
5日･･･産婦人科で妊娠確定(この時点では両者"堕ろす"考え)
6日･･･前日の結果がひっくり返り、産んで欲しいと言われる
7日･･･ダンナのお義母さんに一応報告→産んだ方がいいと承諾を受ける

と、いうことなんですが～。

アタシ「堕ろす」となってたら
絶対家族の誰にも言わないと決めてました。
オカンには、やっぱり言ってたと思うけど。

兄貴と父親には言わず
墓場まで持って行く覚悟だった。

しかし事態はひっくり返った。

それはもう、名人がお正月に床を豪快に叩く
新春カルタのように、180度にスパーンと。


なので。
言い出すキッカケをずっと考えてたんですが。

朝、起きて仕事の用意しようと
1Fの脱衣所に向かった際

玄関でなにやら作業してる兄貴と親父。

兄貴はアタシを見るなり一言。



「詳しいことは夜聞くから(´･ω･`)b」



とか言われる。

起きてまだ2分くらいしか経ってない
アタシの脳みそは、まだ凝固してないので
プリンのようなプルプルした状態でその言葉を聞いてた。

「あん？一体なんの話？(#=д=)？」(←朝は機嫌悪い)

ってな感じで。

用意終わってリビング行って
机の上見たら、なんかオカンの手記が置いてあった。

そこにはアタシ(柚乃)が
「実はおめでた」です、と言う内容が堂々と書いてあった。



∑(ﾟДﾟ)



おおおおおおおおおおい！！

何勝手に書いてんだよおおおおおおおおい！！

その記述の後には
「本人では無く私から言うのもアレですが」
という様な文言があったんですが。

アタシから言わせてみれば

「そう思う所があるならば、何を先走ってるんだ」

としか思えなかった。

まぁどのみち分かることだったから
別に良いけど･･･その他手紙に書いてる内容の殆どが
半分間違ってる内容だった･･･勘弁してくれよ。

言い直す方が、大変だっつの･･･orz

なんかそんなこんなのストレスで
タバコを一本だけ吸った。

「これを最後にするか･･･」
そう思いながら大事に吸いました。

そして午前の仕事が終わり
休憩を取るため、家に帰る。

食事中、目の前に親父が居たので
取り敢えず事の詳細を話す。

そこまで驚かれることは無かったけど
(まぁいい歳だし、いつかはこうなるだろうと思ってたらしい)

だがしかし。
やっぱり親父はダンナの事をよくは思ってなかった。

そりゃそうだろうなぁ。
丁度2年前の2007/11/11に、家に一度挨拶に来てんだもん。

それから2年間なんもなくて、このご報告ですよ。

親父は別に
「今すぐここに引き連れてこい！」とか言う事も言わなかったけど

ただ、自分の子供であるアタシが心配だから
相手の仕事だけが気に掛かる、の一点張り。

時期が来たら、あたし達を含めた
お互いの両親の顔合わせをしたいんだけど･･･

仕事が決まってない今の状態のまま話し合いしても
どーせダンナが責められる一方で
きっと堂々巡りするんだろうなぁ、と思ったから

それを実現させる為にも
出来るだけ早急に仕事は決めて欲しいと思った。

アタシ自身も「産んで欲しい」と言われたから
縦に顔を振ったけど、あくまで仕事をして
アタシを養えるってのが、最低の必須条件だし。

それでも探す仕事に拘って
「やっぱ見つからない」というのは許せない。

堕ろせるギリギリまで待って
それでもダメだと言う時は
子供と一緒に、アタシも失うことになる。

それをどうか、心に刻んで頑張って欲しい。

と、思う。

褒められると伸びるタイプ、と何度か言われた事があったけど
アタシはそう言われつつ褒めると言うことをしなかったうちの一人。

と、いうか褒める部分が･･･ねぇ？･･･っていう。

何かあればいちいちイライラしてたし
そりゃアタシの性格にもよるんだろうけど。

人の所為にしてる場合でも無いだろうし
そもそも「人の所為にしてやらなかった」
って言うのがおかしいととある人に言われた。

確かに言われてみればそうだよなって
今頃アタシも気づく。

アタシもバカだったんだな。


夜の仕事が終わり家に帰る。
兄貴と話そうと12時頃、兄貴の部屋を訪ねる。

話し始めようと

「えーっと～」

と言った瞬間
兄貴がふと目を横にやって

「ぎゃーーーー！∑(ﾟДﾟ)」

と叫んだ。

なんだと思って目線の先へ、アタシの視線をやると


そこには大きなコックローチが！！！！

しかもこっちに歩いてくる！
いや走ってるのか！？


ぎゃーーーーー！×2(兄貴とアタシ)


アタシは思わず後ろにでんぐり返りになった。

凹○　←こんなかんじ。

兄貴はゴッキーが超嫌い。
父親も虫が超嫌い。

柚乃家の男共は･･･情けなさ過ぎる。
イモトを見習え、手づかみ出来るんだぞ彼女は。

アタシだったら、絶対失神するわ。


ゴッキーと闘うこと15分。
ゴキジェットで失神させるのに成功したらしい。

そしてティッシュペーパーを差し出したら
「トイレットペーパーじゃないとダメ(´･ω･`)！」
とか言う兄貴。

「捨てるならティッシュで良いじゃないか！」と言えば

「ゴミ箱なんかに捨てたら･･･
　いつ蘇ってくるか分からないじゃないか！(ﾟДﾟ；≡；ﾟДﾟ)」

と、激しく反論された、どこまでチキンなの兄貴。


そしてトイレから採取してきたペーパーを
何故かアタシに渡してくる兄貴。

柚乃「なんでアタシなん(´･ω･`)」

兄貴「気持ち悪いやんけ！！(´･ω･`)」

柚乃「････(･∀･)妹に任すなよ･･･(笑)」

そしてアタシは失神してる目標にペーパーを被せ
ぷちっと握りました、あ～～～～～キモィィィィ(ﾟДﾟ；≡；ﾟДﾟ)


いらない汗をかいた2人は
再び床に落ち着き直し、対面。

柚乃「流産するところでしたヽ(｀д´)ﾉｗ」

兄貴「わはははははｈ(･∀･)」


そして1時間半ほど話し合いをして
温かい言葉とか、色々頂きました(。-_-。)

家族っていいなぁって思った夜でした。

11/9に続く。



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