妊娠を確信してからは
中絶すると言う考えしか無かったけど
せめて
その命が消える時が来る時までだけでも
お腹を大事にしようって思ってた。
妊娠の懸念が確信へ移行した際
同時にアタシが認識し始めたのが
朝起きた時の、ものすごい吐き気。
元々胃が他の人より丈夫じゃないアタシだからこそ？なのか
朝の起き抜けに、例えようのない吐き気が襲ってきてた。
寝る前に、小腹が空いたと思って
何かを食べて寝て起きた朝には
決まって消化不良の吐き気が襲ってきたけど
この日に限っては寝る前何も食べて無かったのに。
･･･つわりってそんな早く来ないよねって思いつつ
ものすごい吐き気の中、ちんたら仕事の用意を始める。
煙草を吸うと、吐き気が増加した。
おええーーーーorz
お腹の子が
「吸うな(ﾟﾛﾟ)o」
って言ってるのかと思うくらい一向に収まらない吐き気。
このまま仕事に行かないといけないのかと思うと
かなり憂鬱だったが、妊娠してるからと考えれば
「まぁ仕方ないか･･･」と無理やり思い込む事にした。
午前の仕事は無事終了。
金曜日は午後も仕事があるので
家に帰って、休憩を取ることにした。
家に着いて一息してから
アタシはダンナに電話した。
明日11/7の土曜日、アタシは午後の仕事が無いから
アタシがダンナのお母さんに事情を説明しにいく。
それでもう全てを終わらせよう、と言う相談だった。
そしたらそこで
事態を一変させる返答を受ける。
・やっぱり産んで欲しいと思ったから、手術は待って欲しい。
・精一杯仕事探しを頑張ってみる。
・既に1個申し込んでいるのがあって、それが10日までに返答が返ってくる。
・それがダメだったら、すぐに他のを見つける。
・(ダンナの)オカンには、頭を下げて家に入れないかお願いする。
おおっと、これは予想GUY。アタシはこの時点でかなり舞い上がりました。
それはもう、昨日の涙がウソのように。
でも、嬉しさ半面。
やっぱり不安は残る。
あくまで「産む」のは
「ダンナがアタシを養えるだけの給料を稼いで来れる」
という条件がないと、ダメだと思ってたし。
でも･･･
これはもしや今までの生活からの脱却と言う意味では
良いキッカケになるか･･･とプラスに考えることにした。
これでダンナが真面目に仕事するようになって
一緒に家庭を持てるってなったら、それはそれで全然嬉しいし
自分が望んだことに、一気に飛躍する形になるし。
今までの生活から抜け出すキッカケとして
ダンナが本当にそう決意してくれたのなら
それを信じてみようって思った。
でもかなりのリスクを背負うことにもなる。
もしそれでどうしても見つからなかったら放り出すのか？
その時に堕ろせないくらい、子供が育っていたらどうする？
不安要素はまだまだあった。
でも今そんな事を考えて居ても仕方ない。
まずはダンナが言う、その10日の結果を待ってみようと思った。
10日は、丁度アタシの次の検診の日だった。
その日に触診して、もし子宮の腫れが引いてたら
手術の日を決めましょう、と聞いてたから。
でも先生は
その日までにもう一度(中絶するかしないか)相談してきて
と、言ってた。
やっぱりそりゃ、産んで欲しいと願ってるからなんだろうが･･･。
アタシには中絶することしか頭に無かったから
苦笑しながら「はい･･･」としか言えなかったけど。
その事は一応、この時の電話でも言った。
だからこそ、ダンナは決意した。
もし腫れが引いてても中絶手術をするのを待ってくれと。
アタシに何とか産んで欲しいと。
そのために、自分が頑張るから、と。
アタシは正直嬉しかった。
まさかダンナの口から産んで欲しいと聞けるとは思ってなかったから。
色んな楽しい事を思い浮かべた。
子供の名前、子供の性別、子供の顔。
一体何から思い浮かべたらいいのか
解らなくなるくらいに。
その日は午後の仕事を無事に終えて帰途に就く。
オカンに取り敢えず産んでいいって言われたって報告した。
そしたらオカンは素直に喜んでくれた。
まぁでもダンナのお母さんに話をして
受け入れてくれたらの話だけどね、っていう注釈はいれといた。
でも、それでも話が少しでも前に進んで嬉しい。
やっぱり娘の初孫だし産んで欲しかった。
してやれる事は少ないけれど、とにかく良かった。
って、そう嬉しそうに語ってくれた。
その日は子宮がとても痛んだけれど
幸せな気持ちでなんとか乗り越えられた。
11/7に続く。
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